Joomlaサイトの運用

Joomlaサイトを複数人で運用する場合に考えるべきこと

Joomlaで構築されたホームページは、ユーザー権限でシステムのコントロール範囲が決まる。基本的なユーザーグループ権限は、以下の通りである。

  1. Super Administrator(Joomlaシステム全体をコントロールできる権限)
  2. Administrator(Joomlaサイト全般をコントロールできる権限)
  3. Manager(コンテンツ管理全般をコントロールできる権限)
  4. Publisher(表サイトでページ管理が出来る権限)
  5. Editor(表サイトで作成されたページすべてを編集できるが公開はできない権限)
  6. Author(表サイトでページ作成が出来るが公開はできない権限

一度、Joomlaでサイトが構築されれば、後はコンテンツを作成する作業が中心になる。

コンテンツ作成で活躍するユーザーは、サイト運営者でコンテンツ管理をするManager権限の担当者と外部ライターだろう。外部ライターは、管理画面にログインさせることは出来ないため表サイト画面でログインさせてページ作成機能だけ触らせる。

外部ライターが作成したページを承認するワークフローになるので外部ライターはAuthor権限のユーザー設定になる。外部ライターが作成したページは、Manager権限のサイト担当者が承認することになる。

この時、外部ライターには、それぞれ指定されたカテゴリーだけでページを作成させたい。

JoomlaのACL機能を使うことで外部ライターがページ作成できるカテゴリー範囲を限定できる。同時に管理画面でコンテンツ管理を行っているManager権限担当に対してもACL機能を使って一部の権限を拡張できる。

Administrator権限の一部をManager権限に追加できるのである。

Joomla2.5と3.xでは、ユーザーの権限を自由にカスタマイズできるACL機能が追加されている。通常は、ほとんどACL機能を使う必要はないのだが会社組織が大きくなるに連れて担当者の権限をカスタマイズするニーズが生まれてくる。そんな時にJoomlaのACL機能が役に立つ。

例えば、記事の権限はこんな感じである。

acl-article

ACL機能は、複雑な機能なのでJoomlaが良く分かっている専門家以外に触らせるとサイトを潰すリスクがある。Joomlaのシステムを理解できていない方は、Joomlaの専門家に依頼したほうが無難である。

ACL設定は、頻繁に使用するものではないので一度設定すれば二度と触ることがない場合が多い。

Joomlaサイトを維持させることが一番重要!

Joomlaは、システムでサイトを作っている。ホームページで表示されるページは、Joomlaのシステムが生成している。通常の手で作成するホームページは、静的なページであるため一度作成すればそのままであるが、Joomlaはシステムで動的なページを作成する。

動的なページとは、訪問者がページを閲覧する時にデータベースからコンテンツ情報をPHPプログラムが取り出してページを毎回生成させるページである。そのため、すべてのコンテンツはJoomlaシステムのデータバースに格納されている。

システムで不具合が発生するとページが生成されないためにシステムエラー表示になる。システムは、絶えず、バグ修正とセキュリティの脆弱性を防ぐバージョンアップが発生する。サイトのシステム管理者(Super Administrator、または、サイト構築業者)はこのバージョンアップを常に意識したシステム運営をする必要がある。

Joomla 2.5と3.xには、ワンクリックでシステムやエクステンションをバージョンアップする機能があるが、新しいバージョンが必ずしもバグフリーであるという保証がない。

そのため、

システムやデータベースを定期的にバックアップする作業を行う必要がある。この作業をしない場合は、不具合があったJoomlaサイトを復元できなくなる。

サイトが潰れるという現象は、システムとデータベースのバックアップが定期的にされていないために発生する場合が多い。

一般的にSuper AdministratorはJoomlaでサイト構築を行った担当者、または、サイト構築業者が担う。

ハッキングされたJoomlaサイトは、システムのバージョンをアップデートすることを怠っていたためである。つまり、システムの維持をしてこなかったということである。

この意味合いで、

Joomlaのシステム管理者(Super Administrator)とサイト管理者(Administrator)を事前に取り決めてからサイト運営を行うべきである。

当社は、サイト運営だけでなくシステム保守サービスも提供しているのでもしそのようなニーズが有る場合は、お問合せ下さい。

 

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