Word Pressはバージョンアップでカスタマイズのやり直しが多くなる

Word Press 3.05から3.1にバージョンアップしたら、今までカスタマイズした部分がすべて初期設定になってしまった。これは、オープンソース系のシステムでは仕方がないのかもしれない。

しかし、

Word Pressのカスタマイズは、ブログ用途以外で大変作業量が多くなる。ブログシステムを法人向けホームページシステムにしようとするところに無理がある。

Joomla CMSは、ブログシステムではないため法人向けホームページシステムを構築しやすい。カスタマイズの部分は、最低テンプレートの部分だけである程度のカスタマイズニーズを満たすだろう。したがって、バージョンアップがあっても再度カスタマイズ作業をする必要がない。

Joomlaのコアシステムのファイルを変更するならば、当然、やり直しとなる。当社では、バージョンアップでカスタマイズのやり直しがないようにコアシステムの変更はやらないでサイト構築を行う。Joomlaのカスタマイズのほとんどは、システム操作である程度できてしまうからだ。

ただ、

必要な機能がない場合は、拡張モジュールをインストールしてカスタマイズを行うことになるがシステムのバージョンアップで影響はあまり受けない。

大きなバージョンアップ(1.5から1.6)などは、Joomlaでは例外扱いとなる。単純なバージョンアップが出来ないからだ。

Word Pressの利便性は、ブログを中心に情報発信を行うサイトでバージョンアップをしないでも不都合がないホームページという点だろう。多くのWord Pressを使ったホームページ制作業者は、お客様のサイトのバージョンアップをしない。リニューアル時にサイト作り直し時に行うという。

作業内容がサイトリニューアルと同じだからだ。だから、一度Word Pressで作ったホームページのバージョンアップサービスはサイト構築料金に含まれていない。

当社は、月額システム保守料金の中にシステムのバージョンアップ作業を含めている。これをやらないとセキュリティーリスクを軽減できないからだ。Word Pressも同様なセキュリティーリスクがあるはずだが多くのサイトはバージョンアップをしていない。

Joomlaは高度なホームページシステムであるためWord Pressとは違う仕組みがたくさんある。カスタマイズは、システム操作の中で十分出来る仕組みだ。Word Pressは、ファイルを直接触らねばならない。これは、システム保守をする上で利便性がよくない。

ブログシステムとCMSシステムの違いは、カスタマイズとその維持にも現れる。

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